きょうだいの絆

最初に少し書きましたが、うちは4歳になった長女の「すぅ」と、間もなく1歳を迎える次女の「ひぃ」の2人姉妹です。
以前に、ダウン症の子がきょうだいに与える良い影響について、ブライアン・スコトコ医師(Dr. Brian Skotko)の講演を聞いて以来、すぅの妹に対する態度を注意深く見守っています。
それを知ってか知らずか(むろん知らないでしょうが)、最近、すぅがひぃの両手をつかみ、あるいは頭を抱きかかえて、「ひぃちゃん❤️」と可愛らしく声をかけたりすることが増えてきました。ところがひぃは多くの場合、無表情のままで、目の前のすぅの髪の毛に手を伸ばして、がっしとつかんでしまうのです。
なぜかひぃは姉の髪の毛に異常な執着を示していて、彼女の頭が手の届く範囲に入った瞬間、飛んでいる虫を箸で捕まえる剣豪さながらの素早さで、黒々とした髪のひと房を指の間につかんでいるのです。ひぃの握力は思いのほか強く、僕たちでもあごに爪を立てられて悲鳴を上げることがままあります。さらに、掴んだ髪の毛を思い切り自分の方へ引き寄せるので、すぅはかなり痛いはずなのです。
それでもここから感心するのですが、そんな時でも、すぅは決して怒りません。「うーん」と顔をしかめながらも、静かに妹の魔手から頭を振りほどきます。それからはしばらくはひぃのもとは離れるのですが、その様子にいつもいじらしさを感じてしまいます。
この二人はこの先、きっと仲の良いきょうだいになるだろうと思います。

今日は、めずらしく我が家の周辺でも雪が降りました。

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